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ハンドヘルド熱画像カメラとは?設備保全PoCで温度差を記録する基本

ハンドヘルド熱画像カメラとは?設備保全PoCで温度差を記録する基本

Writer: SensBase
SensBase
Oct 1
4 min read

工場や研究設備の点検では、「異常が起きてから直す」だけでなく、温度変化や発熱傾向を早めに見つける予防保全が重要になっています。ハンドヘルド熱画像カメラは、配電盤、モーター、軸受、配管、電子機器などの表面温度分布を可視化し、通常点検では見つけにくい変化を記録するための機器です。

 

この記事でわかること

 

  • ハンドヘルド熱画像カメラの基本用途

  • 設備保全PoCで温度差を記録する理由

  • 熱画像と可視画像を一緒に残すメリット

  • 誤読を避けるための撮影条件

  • FOTRIC 228Pro / 229Proなどを評価するときの観点

 

ハンドヘルド熱画像点検で熱画像・可視画像・点検記録を整理する図

 

 

ハンドヘルド熱画像カメラの基本概念

熱画像カメラは、対象物から放射される赤外線をもとに、表面温度の分布を画像として表示する機器です。ハンドヘルド型は現場で持ち運びやすく、点検担当者が設備の近くで撮影しながら、発熱箇所や周辺との差を確認できます。

設備保全では、絶対温度だけでなく、同じ設備の過去データとの比較や、左右対称部品、同系統設備、負荷条件が近い対象との比較が重要です。例えば、同じライン上のモーターで一部だけ温度が高い、端子部だけ局所的に温度が上がる、といった差分が点検のきっかけになります。

 

比較表

記録する情報: 熱画像 / 目的: 温度分布と高温部の把握 / 注意点: 表面材質や反射の影響を受ける

記録する情報: 可視画像 / 目的: 設備名・位置・外観の確認 / 注意点: 熱画像だけでは対象を特定しにくい

記録する情報: 撮影条件 / 目的: 距離、角度、負荷状態の記録 / 注意点: 条件が変わると比較しにくい

記録する情報: 点検メモ / 目的: 判断理由と次回確認点 / 注意点: 数値だけで結論を急がない

 

温度差を誤読しないための技術ポイント

熱画像は直感的に見えますが、温度表示は対象物の材質、表面状態、放射率、周囲環境、反射、撮影距離などの影響を受けます。金属の光沢面や周囲の熱源が映り込む場所では、画像上の高温表示が実際の発熱と一致しない場合があります。

そのため、PoCでは「異常らしい画像を撮る」ことよりも、比較できる条件をそろえることが大切です。撮影角度、距離、負荷状態、設備の運転時間、周囲温度、撮影者のメモを残しておくと、後から原因推定や再点検を行いやすくなります。

 

【ポイント】 熱画像点検では、1枚の温度画像だけで断定せず、可視画像・撮影条件・過去データを組み合わせて判断します。

 

 

設備保全PoCでの応用

ハンドヘルド熱画像カメラは、初期導入のPoCに向いています。固定設置型の監視システムを入れる前に、どの設備で温度変化が出やすいか、点検周期をどう設定するか、現場担当者がどの程度使いやすいかを確認できます。

主な評価対象には、次のような設備があります。

 

  • 配電盤、端子台、ブレーカー周辺の発熱確認

  • モーター、ポンプ、軸受、減速機の温度傾向確認

  • 配管、バルブ、断熱材の温度ムラ確認

  • 電子機器や研究装置の発熱部位確認

  • 点検報告書に残す画像記録の作り方確認

FOTRIC 228ProやFOTRIC 229Proのようなハンドヘルド機器を評価するときは、画像の見やすさ、操作性、現場での記録方法、可視画像との照合、報告書作成まで含めて確認すると、実運用に近い判断ができます。

 

選定時の注意点

熱画像カメラを選ぶ際は、カタログ上の仕様だけでなく、現場の点検フローに合うかを確認します。特に、対象設備の大きさ、撮影距離、点検頻度、報告書に必要な情報、点検者の熟練度によって、必要な機能は変わります。

また、温度管理が重要な設備では、ハンドヘルド型で巡回点検を行うのか、固定式サーマルカメラで常時監視するのかも分けて考える必要があります。PoCでは、まずハンドヘルド型で異常傾向の出やすい場所を洗い出し、その後に固定監視の必要性を検討する進め方も現実的です。

 

関連機器

Sensbaseでは、研究開発・PoC・設備保全評価向けにFOTRIC 228Pro、FOTRIC 229Proなどの熱画像カメラ関連機器をご案内しています。短期間の現場評価では、撮影対象、点検記録、報告書作成の流れまで含めて確認することをおすすめします。

 

よくある質問

 

熱画像カメラだけで設備異常を判断できますか?

熱画像は異常候補を見つける強力な手段ですが、単独で断定するのは避けるべきです。可視画像、運転条件、過去データ、現場確認を組み合わせて判断します。

 

ハンドヘルド型と固定式はどう使い分けますか?

巡回点検や初期調査にはハンドヘルド型が使いやすく、特定設備を継続監視したい場合は固定式が候補になります。PoCでは、まず巡回点検で対象を絞る方法が現実的です。

 

撮影時に最も注意すべきことは何ですか?

撮影条件を残すことです。距離、角度、負荷状態、周囲温度、対象設備名を記録しておくと、次回以降の比較がしやすくなります。

 

まとめ

ハンドヘルド熱画像カメラは、設備保全PoCで温度差や発熱傾向を見える化する実用的な機器です。ただし、熱画像は条件の影響を受けるため、可視画像、撮影条件、点検メモとセットで記録することが重要です。

Sensbaseでは、研究開発・PoC・設備保全向けに熱画像カメラのレンタルをご案内しています。導入前検証や短期間の現場評価をご検討の場合は、お気軽にお問い合わせください。

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