
音響イメージングカメラとは?圧縮空気漏れ・部分放電点検で使う基本
- SensBase

- 6 日前
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工場やプラントの設備点検では、目視だけでは見つけにくい異常があります。圧縮空気やガスの漏れ、電気設備の部分放電のように、異常が「音」として先に現れるケースでは、音の発生位置を素早く絞り込めることが重要です。音響イメージングカメラは、そうした現場で異常候補を可視化するための点検機器です。
この記事でわかること
音響イメージングカメラの基本的な仕組み
圧縮空気漏れや部分放電点検で使われる理由
サーマルカメラや通常カメラとの違い
現場評価で確認したいポイント
HIKMICRO AI56をレンタルで試すときの考え方
音響イメージングカメラとは
音響イメージングカメラは、複数のマイクで周囲の音を取得し、音の到来方向を解析して、カメラ映像の上に音源位置を重ねて表示する装置です。人の耳では「このあたりから聞こえる」と感じるだけの音を、画面上の位置情報として扱いやすくする点が特徴です。
設備保全では、異常音が必ずしも大きく聞こえるとは限りません。周囲の騒音がある現場や、配管・盤・高所設備が多い場所では、異常箇所を人手で探すだけでは時間がかかります。音響イメージングカメラを使うと、点検対象を止めずに異常候補を絞り込むための一次調査に使いやすくなります。
何を検出するために使うのか
代表的な用途は、圧縮空気やガスの漏れ確認、高電圧設備における部分放電の調査です。どちらも、外観だけでは判断しにくい一方で、異常が音として現れることがあります。
比較表
用途: 圧縮空気・ガス漏れ / 見つけたい現象: 配管、継手、バルブ周辺の漏れ音 / 点検での目的: 漏れ箇所の候補を絞り、修理優先度を決める
用途: 部分放電点検 / 見つけたい現象: 電気設備周辺の放電に伴う音 / 点検での目的: 異常候補を早期に発見し、追加点検につなげる
用途: 一般設備点検 / 見つけたい現象: 通常と異なる音源 / 点検での目的: 巡回点検で見落としやすい箇所を確認する
【ポイント】 音響イメージングカメラは、現場判断を置き換える機器ではなく、異常候補の発見と記録を効率化する機器です。結果は設備の運転状態、安全条件、追加確認の結果と合わせて判断します。
サーマルカメラや通常カメラとの違い
通常カメラは外観を記録し、サーマルカメラは温度分布を見ます。一方、音響イメージングカメラは音源を可視化します。見ている物理量が違うため、同じ設備点検でも得意な場面が異なります。
通常カメラ:外観、損傷、表示、取り付け状態を確認しやすい
サーマルカメラ:発熱、温度むら、冷却不良などを確認しやすい
音響イメージングカメラ:漏れ音や放電に伴う音の発生位置を確認しやすい
たとえば圧縮空気漏れでは、外観に変化が出にくい場合があります。熱の変化も明確でないことがあります。そのような場面では、音を入口にして点検箇所を絞る発想が有効です。逆に、温度上昇や外観異常の確認にはサーマルカメラや通常カメラも重要であり、目的に応じて使い分けます。
現場での基本的な使い方
音響カメラ点検では、まず点検対象と目的を整理します。圧縮空気ラインの省エネ確認なのか、電気設備の予防保全なのか、トラブル発生後の原因調査なのかで、見るべき場所と記録内容が変わります。
現場では、対象設備をスキャンし、画面上で強く表示される音源候補を記録します。その後、設備番号、撮影位置、運転状態、周囲騒音、追加確認の結果をまとめると、修理判断や次回点検との比較に使いやすくなります。
レンタル評価で確認したいポイント
音響イメージングカメラを導入前に評価する場合は、カタログ上の機能だけでなく、自社の現場で使いやすいかを確認することが大切です。特に、点検ルート、対象物との距離、周囲騒音、記録形式、報告書作成のしやすさは実運用に影響します。
点検したい設備で音源が見つけやすいか
周囲の騒音がある状態でも候補を絞れるか
撮影画像と場所情報を後から追跡しやすいか
点検者が短時間で操作を覚えられるか
修理判断や社内報告に使える記録を残せるか
【ポイント】 レンタル評価では、成功例だけでなく「見つけにくい条件」も記録しておくと、本格導入時の点検ルールを作りやすくなります。
関連機器
Sensbaseでは、研究開発・PoC・実証実験、設備点検の事前評価向けに、HIKMICRO AI56のレンタルをご案内しています。HIKMICRO AI56は、産業用アコースティックイメージングカメラとして、音源の可視化、圧縮空気・ガス漏れの検出、高電圧設備における部分放電の検出に使われる機器です。
短期間の設備点検、既存点検手順への組み込み検討、購入前の現場評価では、まず実際の設備で使ってみることが判断材料になります。
よくある質問
音響イメージングカメラは何に使えますか?
圧縮空気やガスの漏れ、電気設備の部分放電など、異常が音として現れる可能性がある設備点検で使われます。外観だけでは見つけにくい異常候補を絞り込む用途に向いています。
サーマルカメラの代わりになりますか?
完全な代替ではありません。サーマルカメラは温度分布、音響イメージングカメラは音源を見ます。点検目的が異なるため、発熱を見たい場合はサーマルカメラ、漏れ音や放電音を見たい場合は音響カメラというように使い分けます。
レンタルで確認すべきことは何ですか?
自社の現場で音源候補を見つけやすいか、周囲騒音の影響がどの程度あるか、記録が保全業務や社内報告に使いやすいかを確認すると、導入判断に役立ちます。
まとめ
音響イメージングカメラは、設備から発生する異常音を可視化し、圧縮空気漏れや部分放電などの候補箇所を効率よく探すための点検機器です。通常カメラやサーマルカメラとは見ている対象が異なるため、目的に応じて組み合わせることで、設備保全の判断材料を増やせます。
Sensbaseでは、設備点検・予防保全・導入前検証向けにHIKMICRO AI56のレンタルをご案内しています。短期間の評価や現場での使い勝手確認をご検討の場合は、お気軽にお問い合わせください。
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