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6軸と7軸ロボットアームの違いとは?PoCで見るべき選定ポイント

  • 執筆者の写真: SensBase
    SensBase
  • 2 日前
  • 読了時間: 6分

ロボットアームを選ぶとき、可搬重量やリーチと並んで重要になるのが自由度です。一般的な産業用ロボットでは6軸構成が広く使われますが、研究開発、協働作業、狭い治具周辺、AIロボットのPoCでは、7軸ロボットアームが候補に入ることがあります。

6軸と7軸の違いは、単に関節が1つ多いというだけではありません。先端工具を同じ位置・姿勢に保ちながら、腕全体の形を変えられるか、障害物を避けられるか、人や設備に近い環境で安全に動作計画を組みやすいかに関係します。この記事では、6軸と7軸ロボットアームの違いをPoCの視点で整理します。

 

この記事でわかること

 

  • 6軸ロボットアームと7軸ロボットアームの基本的な違い

  • 7軸構成で生まれる冗長性の意味

  • Physical AIや研究開発で7軸が向く場面

  • ロボットアームPoCで確認したい評価項目

  • レンタル評価で準備すべき周辺環境

 

6軸ロボットアームと7軸ロボットアームの姿勢自由度を比較した概念図

 

 

ロボットアームの軸数とは

ロボットアームの軸数は、独立して動かせる関節の数を表します。6軸ロボットアームは、先端工具の位置と向きを3次元空間で制御するために必要な基本的な自由度を持ちます。搬送、組立、溶接、塗布、検査など、多くの産業用途で6軸は実用的な構成です。

7軸ロボットアームは、6軸に加えて1つ余分な自由度を持ちます。この余分な自由度は、先端工具の位置と姿勢を保ったまま、肘に相当する部分の向きや腕全体の姿勢を変える余地を作ります。人間の腕が、手先を同じ位置に置いたまま肘の位置を変えられることに近い考え方です。

 

【ポイント】 ポイント: 7軸の価値は「到達できる点が単純に増える」だけではなく、「同じ作業点に対して複数の腕姿勢を選べる」ことにあります。

 

 

6軸と7軸の違い

6軸ロボットアームは、決まった作業を安定して繰り返す用途で扱いやすい構成です。設備レイアウトが固定され、治具や周辺装置との干渉が少なく、作業姿勢を事前に決められる場合は、6軸で十分なことが多くあります。

一方、7軸ロボットアームは、冗長自由度を使って障害物回避や姿勢最適化をしやすくなります。狭い場所に手先を差し込む、カメラやセンサーを対象に向け続ける、人や台車の近くで腕姿勢を変える、複数の作業候補をAIが選ぶ、といった場面では7軸の柔軟性が評価対象になります。

 

比較表

観点: 基本構成 / 6軸ロボットアーム: 位置と姿勢制御に必要な標準的自由度 / 7軸ロボットアーム: 追加の冗長自由度を持つ

観点: 得意な場面 / 6軸ロボットアーム: 固定作業、繰り返し工程、明確な治具 / 7軸ロボットアーム: 姿勢変更、障害物回避、研究開発

観点: 設計上の注意 / 6軸ロボットアーム: 干渉しないレイアウト設計 / 7軸ロボットアーム: 姿勢選択と動作計画の考慮

観点: PoCで見る点 / 6軸ロボットアーム: 作業精度、速度、使いやすさ / 7軸ロボットアーム: 到達姿勢、回避動作、制御の自由度

7軸は便利ですが、常に正解というわけではありません。自由度が増えるほど、動作計画、制御、衝突チェック、姿勢制約の考え方も増えます。PoCでは、柔軟性が実際の課題解決につながるか、ソフトウェアや安全設計で扱いきれるかを確認する必要があります。

 

Physical AIで7軸が注目される理由

Physical AIやロボット学習のPoCでは、ロボットが固定された単純作業だけでなく、周囲の状態を見ながら動作を変えることが求められます。カメラや3Dセンサーで対象を認識し、把持、検査、押し引き、配置、工具操作などを行う場合、手先の姿勢と周辺環境の関係が重要になります。

7軸ロボットアームでは、手先を対象物に向けたまま、腕の途中を別の位置に逃がすような動作を検討しやすくなります。棚、治具、机、コンベア、試験装置の近くで動くPoCでは、この柔軟性が実験の幅を広げます。特に、AIモデルが提案する動作候補を実機で試す段階では、到達可能な姿勢の多さが評価効率に影響することがあります。

ただし、AIと組み合わせる場合ほど、ロボットの可動範囲、速度制限、非常停止、衝突判定、教示方法を明確にする必要があります。研究開発段階でも、安全側に倒した設定で試験し、ログと動画を残しながら段階的に動かすことが現実的です。

 

PoCで確認したい選定ポイント

ロボットアームを短期評価する場合、仕様表だけで選ばず、実際の作業環境に近い条件で確認することが重要です。対象物の位置、作業台の高さ、周辺治具、カメラや照明、PCとの接続、制御ソフトウェア、エンドエフェクタの重量が変わると、動作のしやすさも変わります。

確認したい項目は次の通りです。

 

  • 対象物に必要な到達範囲と手先姿勢

  • 周辺治具、壁、机、装置との干渉

  • エンドエフェクタ、カメラ、ケーブルの取り回し

  • 制御API、ROS2、SDK、教示方法との相性

  • 動作速度、繰り返し性、停止時の安定性

  • 非常停止、動作範囲制限、実験時の安全導線

特に7軸アームでは、「余分な軸をどう使うか」を事前に考えることが大切です。冗長自由度を使って障害物を避けるのか、カメラの視野を保つのか、ケーブルのねじれを避けるのか、狭い作業空間で姿勢を逃がすのかによって、評価シナリオが変わります。

 

関連機器

Sensbaseでは、研究開発・PoC・実証実験向けにロボットアームや関連ロボット機器のレンタルをご案内しています。短期間でも実機を使うことで、机上の到達範囲だけでは見えない干渉、ケーブル取り回し、制御API、センサー連携の課題を確認できます。

 

ロボットアーム評価では、本体だけでなく、取り付け台、電源、PC、制御ソフトウェア、エンドエフェクタ、カメラ、照明、保護エリアまで含めて準備すると、PoC期間を有効に使いやすくなります。

 

よくある質問

 

7軸ロボットアームは6軸より必ず高性能ですか?

必ずそうとは限りません。7軸は姿勢の選択肢が増える一方、制御や動作計画で考える点も増えます。固定された繰り返し作業では6軸が適する場合もあります。

 

7軸が向いているPoCはどのようなものですか?

狭い作業空間、障害物が多い環境、カメラや工具の向きを保ちたい作業、人や周辺設備に近い実験、AIが複数の動作候補を試す研究開発などで評価価値が出やすくなります。

 

ロボットアームのレンタル評価では何を準備すべきですか?

対象物、作業台、治具、電源、PC、制御方法、エンドエフェクタ、安全エリアを事前に整理してください。実験目的に合わせて、動作ログや動画を残す準備も有効です。

 

まとめ

6軸ロボットアームは、多くの作業で実用的な標準構成です。7軸ロボットアームは、冗長自由度によって同じ手先位置に対して複数の腕姿勢を選びやすく、障害物回避、狭い作業空間、Physical AIのPoCで価値を発揮しやすくなります。

Sensbaseでは、研究開発・PoC・実証実験向けにロボットアーム関連機器の短期レンタルをご案内しています。購入前評価、AIロボット開発、センサー連携、作業姿勢の検証をご検討の場合は、お気軽にお問い合わせください。

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